「つまらない」がなくなる本 by 鶴田豊和【書評】

書評
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kazu(@kazkazstyle)です。

「つまらない」と思うことは、良くないことだと思っていましたが、本書を読んで考え方が変わってきました。
 

■「つまらない」がなくなる本 by 鶴田豊和

退屈から逃げている?

 
つまらない状態とは、簡単にいえば、面白くない状態です。または、退屈な状態かもしれません。

つまらない状態や、退屈な状態が長く続くと、あなたはどうなりますか。

嫌な感じがして、その場から離れたり、別のことを始めたりすると思います。

それで、面白い状態になったり、楽しい状態になったりすればいいのですが、すぐに「つまらない状態」や「退屈な状態」から抜け出せないとき、本書では次のようなことが書かれていました。
 

多くの人にとって、最も一般的な退屈解消法は「逃避」です。つまり、 退屈から逃げる わけです。  それが、「つまらない」から抜け出せない原因 にもなっています。

「つまらない」がなくなる本 より Kindle No.223

 
退屈から逃げている?

最初は理解することができませんでした。逃げている感覚は無かったからです。

でも、つまらない状態や退屈な状態になるのは嫌だなと、心のどこかで思っていたことは事実なので、そういう状態が「退屈から逃げている」ことになるのかなと思いました。
 

一時的な退屈と慢性的な退屈

 
本書では、退屈を大きく2つに分けていて、「一時的な退屈」と「慢性的な退屈」という言葉を使って説明しています。

退屈になる状態がまったくない人はいないと思いますし、どんなに充実した人生を送っている人にも、退屈になる瞬間はあると思います。

しかし、一時的な退屈にも、メッセージを与えてくれていると書かれています。

それは、「意味や楽しみがある経験をしなさい」というものでした。

もう一つの、慢性的な原因について、
 

慢性的な退屈の原因は、何でしょう?  人生に「意味や楽しみがない」と考えているのです。「毎日がつまらない」「人生何もかもがつまらない」と思っている人は、人生に「意味や楽しみがない」と思っているわけですね。  慢性的な退屈からのメッセージは、「意味や楽しみがある人生を送りなさい」ということです。

「つまらない」がなくなる本 より Kindle No.295

 
つまり、生活習慣を変え、人生を意味や楽しみがあるようにしようという、強烈なメッセージかもしれないなと思いました。慢性的な退屈ですから、事態は深刻なのかもしれません。

これは、自分では気づいていないこともあると思うので、毎日の生活をふり返るところから始めるといいですよ。
 

「つまらない」を悪いものだと思っていないか

 
「つまらない」という感情がでてくると、そこから離れようとしたり、他のことを始めようとすることは普通だと思いますが、「つまらない」を悪いものだと思ってしまうと、いろいろと問題を起こし、何とかしようとして、深みにはまり、害になっていくと思うのです。

これは、最初に書いた「退屈から逃げている」状態ですね。
 

「退屈は、悪いものだ」と考えるから、害になる のです。  ぜひ自分の退屈対応能力を信頼してみてください。退屈から逃げなければ、退屈対応能力を上げることができます。退屈から逃げていると、いつまで経っても対応能力は上がりません。

「つまらない」がなくなる本 より Kindle No.318

 
退屈対応能力?

新しい言葉が登場しますが、退屈から逃げずに、対応することができればいいということで、退屈対応能力について具体的な解説がされていきます。

「つまらない」、「退屈」の状態に対しての対抗策があるのは、心強いですよね。

 

「何もしないこと」のすばらしさを知ろう

 
本書を読んでいて思ったことは、「つまらない」ことに対しての対抗策は、「何もしない」ことです。

「何もしない」ことに罪悪感があったり、何とかしようともがくから、「つまらない」や「退屈」がでてくると思うのです。
 

「何もしない」時間が増えていけば、「何もしないこと」のすばらしさを知って、「つまらない」の悪循環を自然と断ち切ることができるようになります。  ぜひ試してみてください。

「つまらない」がなくなる本 より Kindle No.438

 
ただ、ボーッとしていても、空を見ているだけでもいいと思えるなら、そこに「つまらない」や「退屈」たちは登場しませんよね。

「何もしない」ことを制することは、「つまらない」や「退屈」を制すことになるんです。
 

■まとめ

 
退屈対応能力の具体的な解説は、本書を読んで頂くとして、読み終えたときには、「つまらない」状態について、いろいろと考えさせられた本になりました。

それと、「何もしない」という選択を選ぶことができることにも気づきました。

どうしても、空白の時間があると、何かをやらなければいけないと思い込んでいたので、気持ちも楽になりました。

つまらないと思っている方に、読んで頂きたい本ですね。
 
 

 
 
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