逆算手帳の習慣 by コボリジュンコ【書評】

書評
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kazu(@kazkazstyle)です。

著者のコボリジュンコさんといえば、[名言コツコツ]自分磨きとライフハックのブログのサイトの管理人さんで、ブログの連続更新を続けられている方です。

私も、ブログを読んで、パワーを頂いていますが、今回は「逆算手帳の習慣 ふわふわした夢を現実に変える」という本があることを知り、手に取って読んでみることにしました。

 

■逆算手帳の習慣

 

最初に書いておきますが、実は逆算手帳を、一昨年、去年と購入していました。

でも、下書きをして、最後に落とし込むところが、うまくいかず、そこで立ち止まってしまいました。

そんなこともあり、本書を読んで、もう一度、学んでみようという思いが強かったのですが、「なぜ、逆算なのか?」、「計画を立てることは、どういうことなのか」など、いろいろな刺激を受けることできました。
 

なぜ、逆算なのか?

 
まず、「逆算」という言葉。

普段の生活のなかで、どれくらいの頻度で使っていますか。

私の場合は、ほぼゼロですね。意外にも、「逆算」という言葉自体は使っていませんでした。

でも、逆算して行動したり、頭のなかで考えたりしていることはありました。

どこかに出かけるときも、目的地から逆算して考えたり、料理を作るときも、意識していなくても、逆算して考えていました。

しかし、自分が実現したいことに関しては、逆算することはしていなかったんです。
 

もちろん、そういう成り行き任せが悪いわけではありません。「なんでもいい」場合は、それでいいのです。けれども、「こうありたい」(この場合は「スキヤキが食べたい!」)を実現したいのであれば、必要なことを「逆算」して計画を立て、計画に沿って行動していくほうがいいのです。

逆算手帳の習慣 より p.42

 
実現したいことを、現実のものにしたいなら、逆算して考える必要がでてきます。実現したいことが、今の自分にとって、大きいものならば、なおさらです。

行き当たりばったりに、手を出しても通用するわけがありません。

計画を立て、具体的な行動を起こすことで、実現したいことに近づくことができますが、いきなりは難しいと思うなら、日常生活でも逆算して考える習慣を身につけるといいと思います。
 

どれがベストな選択なのか

 
何をもって、ベストだと言えるのか。

難しいですね。

でも、目指しているものがわかっていれば、判断がしやすくなります。

新幹線に乗って、京都に向かうつもりだったのに、間違えて、山手線の電車に乗って、同じところをグルグルと回っていた。

まずありえない話ですが、自分が本当にやりたいこと、目指していることは何かを答えることができなければ、山手線の電車のように、同じところをグルグルと回っているのではないでしょうか。
 

なにか判断に迷うことがあっても、自分の目指していることがわかっていれば、その時点でのベストな選択が出来るようになり、後悔することもなくなります。

逆算手帳の習慣 より p.49

 
自分が目指していること。

それを知っているのと、知らないとでは、大きな差が生まれてしまうのは、簡単に想像することができます。

京都を目指しているなら、京都に向かわないと。山手線グルグルでは、ダメなのです。
 

なぜ、計画を立てるのか?

 
計画を立てることが重要だという話は、今も昔も変わらないと思います。

目指しているものが決まって、すぐに行動することができればいいですが、それ以外にもやることがたくさんありますから、その辺りをやりくりしていかなければ、目指しているところに到達することは難しく、時間もかかってしまいます。

京都を目指すなら、新幹線を利用するのか。車で行くのか。歩いて行くのか。

どれを選んでも、京都に行くことができますが、行き当たりばったりを避け、逆算して考えるなら、計画を立てたほうがいいでしょう。

しかし、この「計画を立てる」という作業が、非常にやっかいな存在で、うまく計画を立てられない、難しいといった声が聞こえてきます。

そこで、本書では次のように書かれていました。
 

計画を立てるのは、計画通りにやるためではないからです。計画を立てるのは、望む未来を実現するまでの道筋をつけ、事前に予想出来る問題をクリアし、出来るだけスムーズに実現するためです。

逆算手帳の習慣 より p.54

 
これが、なぜ「計画を立てるのか」という問いに対しての答えだと思います。

計画を立てるのは、今後の見通しをはっきりさせることであり、計画を立てることで、必要な資源や、準備期間の決定、行く手を阻む現時点での障害をどう克服していくか。戦略的なことをするところです。

計画の段階でクリアにすることができるものもあるはずです。

もし、「計画を立てるのは、計画通りにやるものだ」と思い込んでいたら、すぐに障害物にぶつかり、計画が頓挫してしまうこともありますよね。

そうではなく、道筋をつけ、スムーズに進めるためだとわかれば、計画を立てるハードルも、グッと低くなるのではないでしょうか。
 

締め切りは、何のためにあるのか?

 
締め切りや、期限という言葉を聞くと、ドキッとする方もいるのではないでしょうか。

いつも締め切りに追われて。期限までに何とかしなければ。

どことなく、マイナスなイメージもありますよね。

でも、自分が本当にやりたいこと、夢や目標に対しての締め切りについて、本書では次のように書かれていました。
 

締切りを決めることを嫌がる人がいますが、やりたいことの締切りというのは、自分の夢が叶う日のことなんです。

逆算手帳の習慣 より p.104

 
締め切りは、自分の夢が叶う日。

とっても、素敵な言葉だと思いませんか。

締め切りを決めるのに抵抗がある人も、「自分の夢が叶う日」なんだと思えば、毎日の過ごし方も変わってくるでしょう。

夢や目標があっても、そのままでは進んでいくことが難しいです。でも、「自分の夢が叶う日」という、締め切りを決めることで、すべてが動きだすと思うのです。
 

大事なことや、大切なことを見失わないための、逆算の考え方

 
夢や目標があっても、目の前のことで精一杯です。

たしかに、多くの方がそう思っているかもしれません。

目の前のことをやることも必要です。でもそれが、本当に大事なもので、大切なものなのでしょうか。

もっと他に、大事なもの、大切にしていることがあるとすれば、目の前のことに隠れてしまっていることはないですか。
 

目の前にある看板と、遠くにある富士山。どちらが大きく見えるかというと、目の前の看板です。でも、本当の大きさは逆。富士山のほうが圧倒的に大きいのです。これと同じことが、普段の暮らしの中で起きています。

逆算手帳の習慣 より p.169

 
目の前のことばかりを見ていると、大事なことや、大切なことが見えなくなるということですね。

こういうときこそ、逆算して考える習慣が重要で、大きな富士山から、逆算して考えることができれば、大事なことや、大切なことを見失うことはありません。
 

ワクワクする未来を感じるほうへ進んでいこう

 
逆算手帳は、本当に自分がやりたいこと、夢や希望が書かれていて、そのための計画を考え、見通しを明らかにし、その未来に向かって、一歩ずつ前に進むことができるように作られた手帳だと思います。

どちらに進むか迷ったとしても、逆算手帳を見ることで、こっちに進んだほうがいいということもわかってくるでしょう。

なぜなら、自分がワクワクする未来が逆算手帳に書かれているからです。
 

「明るい未来」を感じるものを一冊の手帳にまとめてください。植物が明るいほうへとスクスク伸びていくように、私たちはワクワクする未来を感じるほうへ進むことで、さらに元気になれるのです。

逆算手帳の習慣 より p.220

 
 

■まとめ

 
本書では、逆算手帳の骨格の部分となる「Vision」、「Plan」、「Action」について、詳しく丁寧に書かれています。

しかし、ここでは書きませんでした。

なぜなら、あなた自身が書くべきところであり、あなたにしか書くことができないからです。

他にも、「苦しくない目標」を設定するコツとして、

●新「SMARTの法則」
●「ORPルール」

この二つが書かれているので、気になる方は本書を手に取ってみてください。

また、Facebookに、「逆算手帳ユーザーグループ」があるので、気になる方は参加するといいでしょう。

逆算手帳でビジョンを実現!

セミナーの開催、認定講師に関することは、こちらに詳しく書かれていますので参考にしてください。

逆算CLUB(逆算手帳活用協会)
 
 

 
 

 
 
実際に、どんなふうに使っているのか、カラーで紹介されています。ビジュアル重視の方、こちらにも、逆算手帳についての解説がありますので参考になると思います。

逆算して考える力を身につけると、世界が変わりますよ。

 
 
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