やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学【書評】

書評
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kazu(@kazkazstyle)です。

やり抜く人や、結果をだし、成功している人たちには、共通点があると思っていましたが、それを「やり抜く人の9つの習慣」として書いている本があったので紹介したいと思います。
 

■やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学【書評】

成功の邪魔をする存在

 
やり抜くからには、そこに成功したいという気持ちがあると思います。

だから、成功したところをイメージしなさいと書いてある本も多いです。では、成功するのを邪魔をする存在がいるということもイメージすることができているでしょうか。

成功の邪魔をする存在があることを前提に、やり抜く力を身につけたいですよね。

なぜなら、邪魔をする存在は、必ずと言っていいほど登場するからです。

邪魔をする存在があることを前提に考えておかないと、プランが崩壊してしまうこともあるでしょう。この邪魔な存在を、どう扱うのか。ここも、大きなポイントとなるはずです。

目標を達成するための絶対条件は、目標達成のためにやるべき行動を着実に実行することです。

これなくして、目標を達成することはできませんよね。誰かが代わりにやってくれるなら別ですけど。

やるべき行動と、邪魔をする存在に、どう折り合いをつけていくのか。この辺りが、やりぬく人と、そうではない人の差になります。
 

if-thenプラニングとは

 
そして、やるべきことが多すぎて、何から手をつけていいかわからないときの方法として、本書では「if-thenプラニング」というものを紹介しています。
 

やるべきことが多すぎて、何から手をつければいいかわからないとき、どう考えたらいいのでしょうか。 こうした事態に対処する、心理学で効果の実証された簡単な方法があります。それは、 if-thenプランニング と呼ばれる方法です。 「if-then」とは「もしこうなったら、こうする」という意味 ですが、どんな目標を達成する場合でも役立つ、強力な手法です。

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」より Kindle No.133

 
つまり、目標に向かって進むときの手法の一つと思っていいでしょう。行き当たりばったりで、目標に向かって進むよりも、ルールに従って行動したほうが迷うことも少なくなりますし、選択肢も絞り込むことができます。

目標に向かって進むときに迷子にならないようにするには、事前に「いつ」「何を」やるかを、できるだけはっきりと決めておけるかが勝負の分かれ目です。

曖昧なところが多いほど、目標の達成から遠くなります。変更や修正することも難しくなってきますからね。

やるべきことをはっきりと決めることは、同時に「やらないこと」も、はっきりと決まりますから、目標を達成するための行動を着実に実行させるためにも大事なことです。
 

現実的な楽観主義者

 
そして、目標は簡単に達成できると考えてはいけないとも書かれています。

何の根拠もなく楽観的になったり、ポジティブに考えたりするのは危険というわけですね。

そこで、本書では「現実的な楽観主義者」と言う言葉を使い、次のように説明しています。
 

「現実的な楽観主義者」とは「成功を望み、それに相応しい努力をする人」です。つまり、詳細なプランを立てて、正しい戦略を練り、成功をつかむまでへこたれず努力する人なのです。

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」より Kindle No.300

 
楽をしたいと思ったり、棚からぼた餅を狙っていては、いつまでたっても、目標を達成することは難しいです。楽をしたいと思っている時間を、目標達成するためのプランに使ったほうがいいようです。

そのために、プランを立て、戦略を練る時間を確保したほうがいいでしょう。これは、当たり前のようで、現実はできていないことも多いのではと思います。

目標を設定しても、それで終わってしまう人もいますから。

これを避けるには、戦略を練る時間を確保し、成功をつかむまで進むだけの努力が必要なんですね。

戦略を練る時間では、プランBなどの設定も大事になってきます。最短で目標に向かいたい気持ちもありますが、車の運転でいうところの裏道をしっておいたほうが、渋滞をさけることもできるじゃないですか。
 

「プランAがだめなら、その次のプランBは?」といったように、多くの選択肢も考えておくのがいいでしょう。目標達成への道は、最短距離で進めるとは限りません。寄り道や抜け道も考えておく人が最終的に目標達成する人です。

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」より Kindle No.349

 
なぜ、プランBを考えなければいけないのか。

それは、問題や障害は、起こらないのがいちばん良いのですが、だからといって、避けたり、逃げ回ったりしたら、それこそ、ネガティブな結果になってしまうと思うのです。逆に、問題や障害と向き合い、対策を考えておけば、ネガティブな結果を避けることもできるのではないでしょうか。

そもそも、目標を達成するのに、その方法がたった一つだけのほうが稀です。それよりも、プランの変更を余儀なくされるほうが圧倒的に多いはずです。だからこそ、複数のプランを用意しておくことで、心の余裕も生まれてきますよね。
 

未知の能力を引き出す

 
そして、目標を設定するときは、「自分の未知の能力を引き出す」ものになっているか。ということも書いてありました。
 

がんばっても頭は良くならない(性格は変わらない、身体能力は上がらない)」と信じているのです。 その結果「今の自分ができると思える範囲で目標を立てる」ことになります。つまり、目標が「自分の未知の能力を引き出す」ためのものではなく「すでにある自分の能力を証明する」ためのものになってしまっているのです。 これは、本当にもったいないことです。

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」より Kindle No.358

 
目標の立て方、その理由は人それぞれですが、自分ができる範囲での目標だと、達成する確率は高いけど、飽きてきたり、物足りないと感じたりするのかもしれません。目標を、設定するとき、「自分の未知の能力を引き出す」ことも考えると、すぐには達成できそうじゃないことにもチャレンジできそうじゃないですか。
 

■まとめ

 
この他にも、新しいことに挑戦する「心の持ち方」や、目標は何のためにこそあるのか。「新たなことに、自信と活力を持って挑戦する方法」とはなど、興味深い話が続き、あっという間に読み終えてしまいました。

本書は、目標達成について悩んでいる人、今まさに目標に向かって進んでいる人、そして目標達成についての教科書的な役目も果たすことができるので、目標に関わっている人なら、誰にでもオススメします。
 
 

 
 
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